新しいスタートによせて

真田幸村公

真田まつり(真田幸村公)

真田まつり

真田まつり

 

信州上田では、先日「真田まつり」が盛大に行われ、上田市街地を武者行列が練り歩きました。また、2016NHK大河ドラマが「真田丸」に決まり、地元の戦国武将真田幸村が登場します。今から楽しみです。 

この春、社会人生活をスタートされた方もいらっしゃることでしょう。 

ここ数年、厳しい就職活動の様子がマスコミやネットで伝えられています。有名企業への志望の集中や内定がもらえない学生の疲弊など、学生の皆さん、企業双方にとって、厳しい試行錯誤が続いているようです。 

就職活動が厳しいということは、景気の動向もありますが、それだけ企業をとりまく環境が厳しくなっているということの表れなのでしょう。企業をとりまくビジネス環境は、経済のグローバル化や競合他社との厳しい競争を受けて、年々熾烈さを増しています。一方、大学などの教育システムがそうした厳しい現実に対応できているかと言えば、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」などの取り組みもありますが、そうした動きはまだ一部にとどまっているようです。ですから、企業が新入社員を厳選したいと考えることは、自然の成り行きと言えるのかもしれません。 

企業をとりまくビジネス環境と教育システムのギャップが広がるに従って、新入社員に求められる知識や知恵は、年々高まっています。ですから、本当の学びは社会に出てからと思った方が良いのかもしれません。そういうと、学生時代には勉強する必要はない、と誤解されそうですが、決してそんなことはありません。学生の時には、社会の厳しい現実に立ち向かうためにも、専門知識を身に付けたり、学生の時にしかできないことを大いにやっておく必要があるのです。 

どんなことでも、頑張って取り組んでいれば、自分自身の良いところや悪いところが見えてくるものです。ついつい目をそらせがちですが、自分の長所や欠点に気づくことは、就職活動に生かせるだけでなく、これからのあなた自身の成長につながる大切な経験なのです。また、ものごとを自分の力で考えて答えを導きだす力や、身の回りで起こる様々なできごとから学ぶ力を身に付けていれば、これからの社会人生活においてきっと役に立つことでしょう。もちろん、不完全でも構いませんし、社会人になった今からでも、決して遅くはありません。学ぶ姿勢ができていれば、磨くためのチャンスはいくらでも見つけられるはずです。企業も、本当はそうした「学び、成長する人材」を求めているのです。 

いつの時代でも、企業や社会が成長する原動力は、若者の夢と希望です。これからの時代を切り拓くためにも、若者の夢や希望が必要なのです。希望通りの企業に就職できた皆さんも、できなかった皆さんも、本当の勝負はこれからです。 

 

※社会人基礎力

  「社会人基礎力」は、「基礎学力」、「専門知識」に加え、それらを活用して職場や地域社会で活躍するために求められる能力として定義された。

  「社会人基礎力」は、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」から構成される。

 

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