2022年希望の年へ

別所温泉北向き観音

別所温泉北向き観音

 

2020年に始まった新型コロナパンデミックは、昨年も世界を翻弄し続けました。前回、「新型コロナウィルスを超えて」を掲載した時(2020年6月)の米国の死者は10万人強でしたが、現在では90万人を超えています。また、全世界での感染者は4億人を超え、100年前のスペイン風邪の感染者5億人に迫る勢いです。(2021年2月時点 米ジョンズ・ホプキンス大集計)今、私たちは世界史的災禍を目の当たりにしているのです。

日本でも、ワクチン接種が進んだこともあって、一時は落ち着いていましたが、年明け早々から第六波に見舞われ、オミクロン株が猛威を振るっています。オミクロン株は、感染力が格段に上回っており、医療や介護の現場、さらには多くの公共サービスにも影響を及ぼしています。そのため、感染拡大の防止と社会インフラを止めない対策との、手探りの試行錯誤が続いています。

今年でコロナ禍も3年目を迎えます。スペイン風邪のパンデミックが収束するまでには3年かかったと言われていますが、そのころは、ウィルスの実体も分からず、もちろんワクチンや治療薬もありませんでした。今日では、検査やワクチンなどもありますし、しばらくすると経口治療薬もできます。新しい変異ウィルスの出現が希望の光を遮ることもありますが、いずれ人々の努力と英知によって、この難局を乗り越える日が訪れることは間違いありません。

 

今回のパンデミックが教えている教訓のひとつに、正解が見えない問題に対する取り組み方があると思います。誰にも正解は分からない問題。その道の専門家でさえ、問題の影響が多岐にわたっているために、問題の全体像を捉えることは難しい。また、一時は正解だと思われたことが通用しなくなって、新しい解が必要になることもあります。こうした問題や課題に対して、各国そして各組織が様々な試行錯誤を行っているのが現状なのでしょう。

では、私達はどうしたら良いのでしょうか?ひとつには、私達、そして社会全体が良い試行錯誤のやり方を学ぶことではないかと思っています。正解が分からない時には、まずはそのことを社会全体で受け止めることです。その上で、対応策の知恵を出し合い、建設的な議論を行う。そして、まずやってみるのです。その結果を見てさらに周りの知恵を集めて、新しい手を打つ。これらのサイクルをスピード感を持って行うことです。もちろん、説明をしっかり行うことも大切です。

困ったときには、誰でも正解があると思いたいものです。また、無意識に正解があると思ってしまうこともあります。正解を求めようとすることは決して悪いことではないのですが、こうしたことが、残念ながら批判のための批判や建設的でない言動、「無いものねだり」などを生んでいる様に思われてなりません。一見、試行錯誤は無駄な回り道の様に見えるかもしれませんが、そうした試行錯誤を行うことで、正解に近づくことができると思うのです。正解は後になってからしか分からないのですから。

これからの時代、正解が見えない問題はますます増えていくことでしょう。過去の経験から学ぶことが大切なのは言うまでもありませんが、過去の経験や知識が通用しない問題も増えてくることでしょう。時代の変化に伴って、新しい問題解決のアプローチ、課題への取り組み方が求められていると思うのです。

コロナ禍を通して分かってきた我が国の課題、弱みなどは、コロナ禍が終わっても解決する訳ではありません。例えば、デジタル化の遅れやカーボンニュートラルなど、いずれも待ったなしの課題です。課題の解決に向けて、スピード感を持った試行錯誤を社会全体で推し進めること、そのことが求められているのではないでしょうか。楽な道ではないかもしれませんが、その先に、希望が見えてくると思うのです。

 

「働き方」の改革(続き)

上田城の夜桜

上田城の夜桜

上田城の夜桜

上田城の夜桜

 

信州上田もすっかり春めいてきました。このところ初夏を思わせる暖かさで、桜の開花も早まりそうです。今年も、「上田城千本桜まつり」が4月7日(土)~4月22日(日)に行われます。上田城の夜桜もまた格別です。

今回も前回に続いて、「働き方改革」について考えてみたいと思います。前回は、「働き方改革」をマクロ的に捉えたお話しでしたが、職場での「働き方」を取り巻く状況は実に様々です。個別のケースを見てみると、また違った景色が見えてくるのかもしれません。

もしもあなたがマネジャーで、部下に残業を頼むとしたら、仕事ができる社員とそうでない社員のどちらに頼むでしょうか?多くの方が、仕事ができる人に頼みたいと思うのではないでしょうか。また、やる気のある人とそうでない人はどうでしょう。そんなこともあって、職場では、残業はやる気のある社員や有能な社員など、特定の社員に偏ってしまいます。このような偏りが行き過ぎると、長時間残業や過労死など不幸な事態を招きかねません。

また、マネジャーが率先して残業している職場もあるでしょう。上司が帰らないので、仕事が終わっても帰れないという若い社員も多いのかもしれません。マネジャーが仕事を抱え込んでしまっているのかもしれませんが、この場合、マネジャーが本来行うべき仕事が出来ているのか疑問です。マネジャーが忙しくしていると、職場に目が行き届かなくなり、様々な課題が手つかずになってしまいます。また、「働き方改革」を単に残業を減らすことと考えているマネジャーも問題です。マネジャーから「早く帰れ」と言われれば、喜んで仕事の手を抜いてしまう社員がいるかもしれません。その結果、誰かの残業を増やすことにもなりかねません。いずれの場合にも、マネジャーがどれだけ本気で残業を減らそうとしているか、その意思と力量が問われているのです。

一律の残業規制は効果もあるのでしょうが、もちろんそれで全ての問題が解決する訳ではありません。仕事量の適正化や非効率な業務の見直しなど、残業を減らす具体的な取り組みが行われなければ、仕事を家に持ち帰ったり、サービス残業のような目に見えない残業を増やすことにもつながりかねません。また、深刻な人手不足の職場では、仕事がまわらずに、会社自体の存続も危ぶまれることになってしまいます。

Business Insider Japanが行ったアンケート調査によれば、職場やあなたの「働き方改革」への取り組みについては、「かけ声はあるが、実態は変わっていない」が34%と最も多く、「取り組みは特にない」が23%で続いています。また、「一切関係ない」との答えも1割近くあり、職場での取り組みはまだまだのようです。

職場にはそれぞれ固有の課題があります。今回のテーマである「働き方改革」を巡っても、職場にある様々な課題が浮き彫りになってくることでしょう。そうした職場の現実や課題をマネジャーが正しく認識して、改善のために知恵を絞ることが必要なのではないでしょうか。そうした課題を解決することはマネジャーの本来の役割なのですが、どうも問題の原因の多くがマネジャー自身に起因しているのが現実のようです。マネジャーが本気になれば、社員の知恵や力も集まってきます。マネジャーの気づきが、職場の「働き方」を改革して、より生産的な働き方、マネジャーと社員のより生産的な関係を生み出すことにつながると思うのです。

「勢いのあるところ、必ず必死のひとりがいる。」相田みつを

 

*「「終わるわけない仕事量」」若手488人が挙げる残業減らない理由トップ5 :「上司は仕事以外の人生がない」との声も   Business Insider Japan 2018/3/16

謙虚なコンサルティング

上田城の紅葉(夜景)

上田城の紅葉(夜景)

上田城の紅葉(夜景)

上田城の紅葉(夜景)

 

紅葉を楽しんでいたのもつかの間、もう師走です。今年も残り少なくなり、信州上田にも、いよいよ厳しい寒さがやってきます。

前回は、葛飾北斎についてお話ししましたが、世の中には、年齢に関わらず活躍されている方がたくさんいらっしゃいます。今年、邦訳が出版された「謙虚なコンサルティング」の著者エドガー・H・シャイン先生(以下シャイン先生)もその一人です。

シャイン先生はマサチューセッツ工科大学(MIT)の名誉教授で、1928年生まれといいますから、ちょうど90歳になられたところでしょうか。シャイン先生は長年にわたって、組織文化や組織開発などのコンサルティングを行っていますが、本書で、研究や教育そしてコンサルテーションを行う中で発見したことや考えたことを「謙虚なコンサルティング」というコンセプトとしてまとめています。この短いコラムでその全てをお話することはできませんが、そのさわりを紹介しましょう。

シャイン先生は今まで長年使われてきたコンサルティングのパターンには、アメリカの文化が大きく影響していると言っています。シャイン先生は、「それは「自分が話す」ことを理想だとする文化であり、ひいては支援やコンサルティングを行う場合も、まず「診断」し、次いで「助言の名のもとに、自分が話す」というスタイルが、コンサルティングのお決まりのパターンになったのである。」と言っています。コンサルタントは、クライアントが本当に解決したいと思っている問題ではなくて、診断と分析によって作られた問題について、その解決策を雄弁に語ります。ところが、その問題は、クライアントが本当に困っている問題とは違うことが多いと言うのです。

こうしたコンサルタントのパターンは、解き方がすでに分かっている技術的問題には効果を上げてきたことも事実です。ところが、今や組織が直面している課題は、より複雑になり多様化しています。その中には、解決に必要な知識や技術がよく分からない「適用を要する課題」と呼ばれる問題も存在しているのです。「適用を要する課題」はハーバード・ケネディスクールのロナルド・A・ハイフェッツ教授が提唱しているものですが、その課題に取り組むためには、「クライアント自身が学習を続けて、ものの見方、世界のとらえ方を変えていく(適用していく)必要がある」とシャイン先生は言っています。「適用を要する課題」では、コンサルタントがいくら組織を「診断」しても、問題の本質をつかむことは難しいものですし、今までのパターンは通用しないのです。それらを解決するためには、今までのパターンとは一線を画した、新しい支援のアプローチが求められるのです。

「謙虚なコンサルティング」では、シャイン先生がこれまでに経験された実際の問題について、「適用を要する課題」に対してコンサルタントがどのように振る舞うことが求められるのかが示されています。シャイン先生は、主役はあくまでもクライアントであり、コンサルタントはクライアントが気づくことに集中することが大切だ、と言っています。「「問いかけ」や「聞く姿勢」によって、クライアントは自分自身にとって本当に気がかりなことや、これまで目を背けていた大切なことに気づく」のです。このことに集中することで、本当の問題、クライアントが本当に困っている問題を見つけ出すことができる、これこそがコンサルタントの役割であり、「本当の支援」だと言うのがシャイン先生の考えなのです。

シャイン先生は、このような支援の問題は、コンサルタントとクライアントとの間に限らず、管理職と部下の関係にもあてはまると言っています。ますます複雑になり多様化する問題に対して、リーダーや管理者がどうしたらよいか見当がつかないケースが増えています。本書は、コンサルタントはもちろんですが、部下の支援者でもあるリーダーや管理者がこうした難題に立ち向かうための、救いの一冊だと思うのです。

以下の文献を参考にさせていただきました。

「謙虚なコンサルティング」 エドガー・H・シャイン著 監訳 金井壽宏 (英治出版) 2017

 

そして世界は動いている

朝日と別所線

朝日を浴びて走る別所線

 

新しい年、2017年がスタートしました。お正月三が日、信州上田は、お天気にも恵まれ、穏やかなお正月を迎えました。

昨年は、信州上田は大河ドラマ「真田丸」一色の年でしたが、世界に目を転じると、世界中を驚かせるニュースが駆け巡った一年でした。大方の予想に反してイギリスは国民投票でEUからの離脱を決め、アメリカ大統領選挙では、トランプ候補が45代目の大統領に当選しました。これらのニュースは、今までの世界秩序の大きな変貌を予感させるもので、多くの皆さんが漠然とした不安の中で新年を迎えられたのではないでしょうか。

言うまでもなく、EU(ヨーロッパ連合)は、二度の世界大戦で荒廃したヨーロッパを復興し、平和を実現するために生まれたものです。EUの前身EC(欧州共同体)は、当初6ヶ国でスタートしましたが、現在は、28の国々が加盟しています。このEUから、しかも大きな影響力を持つイギリスが離脱するというのですから、ただ事ではありません。今回のイギリス離脱の直接の引き金は、ヨーロッパ各地で続発するイスラム国のテロや多数の難民の流入と言われていますが、どうもそれだけではないようです。加盟各国の自主性とEUの権限の優劣の問題、言い換えれば、加盟国のアイデンティティの問題や、EUに対する不平等感、さらには改善されない高い失業率(EU平均10%)への不満など、以前から。EUに対する不信感も根強く存在しているのです。それにしても、繁栄と平和を実現するために、ヨーロッパから国境を無くすという壮大な夢が、結果的にテロの拡散を招いてしまったことは、残念な皮肉です。

トランプ大統領の誕生も、大方の予想を裏切るものでした。予備選挙中から、その品性を疑いたくなるような暴言に、多くのアメリカ国民が眉をひそめているとの論調がメディアで伝えられていました。ところが蓋をあけてみると、予備選挙で共和党候補になり、さらには本選挙でも勝利を収めたのです。そのことは、実はトランプ候補が言っていたことには(その全てではないにしても)、多くの国民の本音も含まれていたのかもしれません。工場が海外に移転したために、職を失い、賃金の低下に苦しむ人々(特に白人の中産階級と言われています)の不満が渦巻いていることも確かでしょう。さらに、頻発するテロや不法移民の問題も、現状への不安や不満を後押ししていると思われます。これらの問題を単純化して攻撃的な言葉で喝破し、感情に訴えたトランプ候補への期待が、票につながったのかもしれません。

ただ、トランプ大統領の誕生が、パンドラの箱をあけてしまったことは確かです。グローバリズムを率先してきたのは他ならぬアメリカですし、ここに来て、マイノリティに対する差別や迫害が増えているとの報道もあります。また、トランプ大統領の誕生は、フランスやイタリア、さらにドイツでのナショナリズムやポピュリズムを勢いづかせています。感情に訴えることは、一歩間違えると感情を煽ることにつながりかねません。多様性を認め、自由と平等、博愛という価値観を持つアメリカはどこへ行ってしまったのか、と思わざるを得ません。

そんな中で、ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したニュースも、世界中を驚かせました。彼の楽曲が文学なのか、そんな議論も起こりましたが、言葉の力で、様々な問題と立ち向かった彼の楽曲が評価されたことは、理性と感情、寛容と独善に二極化する現在の世界を象徴しているようにも思われます。

どんなに意外に見える事実にも、然るべき理由があるものです。先程お話した二つのサプライズニュースも、当事者の視点で見ていくと、その必然性が見えてくるのかもしれません。これらのニュースは、解決すべき問題が山積していることを物語っているのでしょう。しかも、どれも解決が難しい問題ばかりです。それらの問題を、例えば、グローバリズム対保護主義などという単純な図式で捉えたり、あるいは難民や違法移民の問題とすり替えてしまっているとしたら、問題の本質から目をそらし、新たな分断を招くことにもなりかねません。

今年一年、何が起こるか予想することも難しいのですが、大きな歴史の転換点になることは間違いなさそうです。また、こうした動きは、日本、そして私たちの日々の生活にも様々な影響を与えることでしょう。山積する問題を解決するために、人々の英知が今ほど求められている時代はないのかもしれません。

企業の不祥事に思う

田園を走る真田丸ラッピングトレイン

田園を走る「真田丸ラッピングトレイン」
-遠く真田の里を望む-

「真田丸ラッピングトレイン」

「真田丸ラッピングトレイン」
-八木沢駅-

 

信州上田の塩田平も田植えが終わり、蛙の合唱がにぎやかです。この春から登場した別所線の「真田丸ラッピングトレイン」と、田植えが終わった田園風景のコントラストもまた風情があります。近頃、塩田の田舎道を走る観光バスが増えてきました。これも「真田丸」効果でしょうか。

このところ、大手電機メーカーの不正会計問題やマンションのくい打ち偽装など、企業による不祥事のニュースが絶えません。コンプライアンスが叫ばれている中で、信じられないような事件ばかりです。自動車業界でも、フォルクスワーゲンの排ガス問題や三菱自動車による燃費データの不正が起きています。三菱自動車は、過去にも重大なリコール隠しがあり、企業の存続自体が危ぶまれたことがありました。その時に行われた社員への聞き取り調査では、「組織の極度な縦割り」や「上を見て発言を控える習慣」などの企業体質の問題が洗い出されていたそうです。もし、こうした問題について真摯な取り組みが行われていれば、今回の燃費不正を防ぐことができたのかもしれません。このことは、組織の風土を変えることの難しさを改めて示しているように思います。

今回の燃費データの不正問題のもうひとつの要因として、熾烈を極める燃費競争があげられます。軽自動車は、維持費などの安さが売り物ですから、燃費性能が売り上げの良し悪しに影響することは間違いありません。今回の燃費不正問題では、対象車種の開発に当たって5回の燃費目標の引き上げがあったと報道されています。他社が次々と最高燃費を更新するのに従って、燃費目標も引き上げられていったようです。経営サイドからの最高燃費実現のチャレンジも厳しく、いつしか目標は実現不可能なものになっていったと思われます。実際に不正を行ったのは実験性能部と言われていますが、本来、燃費性能を向上させるのは開発部門全体の役割のはずです。はたして、本来の燃費向上の努力がどこまで行われたのか、また、燃費目標の実現できないことが、どこまで共有されたのかが、この問題の鍵のように思われます。いずれにしても、熾烈な燃費競争と、組織的な問題が絡み合わさって、結局今回の不正が引き起こされたのでしょう。

自動車業界は燃費競争の他にも、電気自動車や燃料電池車などの技術革新の最中にあります。また、今後は自動運転などへの取り組みも求められており、自動車産業自体が大きな変化の中にあるといってもよいでしょう。結局、今回の問題は社長の引責辞任から、三菱自動車が日産自動車の傘下に入るという、自動車業界の再編へと発展しましたが、これらも必然の流れなのかもしれません。

どんなに大きな企業でも、一度信頼を無くしてしまうと、その存在自体が危うくなる時代です。長い年月をかけて築いてきたお客様の信頼も、あっという間に崩れてしまいます。組織的な問題や不正などが常態化した組織では、あきらめや、無力感などのために、本来行われるべき地道な努力や創造的なチャレンジを生み出す力が奪われてしまうのかもしれません。そうならないためにも、ひとりひとりが持てる力を発揮できる、健全な企業体質を育む努力が欠かせないのです。そのことが、変化の激しい今日、企業が生き残り、成長する鍵になっていると思うのです。

 

続 問題解決の心

上田城千本桜まつり

上田城千本桜まつり

上田城千本桜まつり

上田城千本桜まつり

 

4月6日~17日の間、「上田城千本桜まつり」が開催されました。今年は、大河ドラマ「真田丸」のおかげもあって、県外からもたくさんの方が訪れ、満開の桜を楽しんでいました。

 

前回まで、問題を解決するための知恵の出し所や、その際に陥り易い落とし穴などについて、お話をしてきました。今回は、そのひと区切りとして、問題解決力を高めるための心がけについてお話ししてみたいと思います。

問題解決というと、専門家や一部の人が行うものと思われがちですが、程度の差はあるものの、実は誰もが避けて通れないものなのかもしれません。社会の変化や価値観の多様化などによって、ビジネスの現場や私たちの身の回りで起きる問題が複雑で難解になっている今日では、なおのことです。もちろん、専門家の助けが無ければ解決できない問題があることは確かですが、その場合でも、問題の当事者が問題自体を正しく見定めることができれば、専門家の支援などもずいぶん受けやすくなりますし、問題もより良い形で解決することができると思うのです。

問題を解決することは決して簡単なことではありませんが、前回までお話ししたステップをひとつひとつ確実に行っていけば、問題の解決策に近づくこと、見出すことができるものです。例えどんなに困難に思える問題でも、あきらめずに考え抜くことで、解決の糸口が見つかるはずです。

ところが、人は自分に見えている世界の中で問題を解決しようとするものです。ですから、いくら考えても、問題の真因や解決策が自分の視野の中に入ってこないと、なかなか問題を解決することはできません。問題を解決するためには、素直にそして広い視野で問題と向き合い、新しい視点や発見を受入れることが求められます。そのためには、従来の自分の考えや思い込みを疑ってみることも必要なのかもしれません。日頃、自分の視野について意識することはあまりないものですが、何か問題が起こって、いざ解決しようとすると、自分の視野や自分を束縛している固定観念などに気づかされるものです。逆に言えば、問題解決に取り組むことで、自分に見えている世界を知り、自分の視野の限界に気づくことができるのです。

また、実際に問題を解決する場面では、緊張やストレスが伴うものです。そのような状況では、普段よりもさらに視野が狭くなってしまい、いつもは見えるものも見えなくなったり、冷静な判断が行えなくなってしまいます。自動車を運転している時に、スピードを増すと視野が狭くなりますが、それと同じことが、問題解決でも起きるのです。日頃から、より広い視野でものごとを考え、どんな時にも平常心でいられることも、問題解決力を向上させるためには大切なのです。

問題解決では、ものごとを論理的に考える力はもちろん必要なのですが、それだけで十分とは言えません。その人が身に付けている視野の広さや、新しい発見や気づきを受入れる心の柔軟さがものをいうのです。また、あきらめずに考え抜くこと、前向きで建設的な心を失わないことも大切です。そして、これらのひとつひとつが、私たちの成長や人間形成にも繋がっているのです。私が問題を解決する力をヒューマンスキルのひとつとして挙げている理由も、ここにあるのです。

 

※ 問題解決において視野の広さが大切なことは、ワインバーグ先生から教わりました。おかげで、何度も窮地から救われたものです。

 

問題の解決策を見つける

別所温泉

別所温泉

別所温泉 石湯

別所温泉 石湯

 

信州上田駅から上田電鉄別所線で30分程のところに別所温泉があります。別所温泉の外湯には、木曽義仲ゆかりの「大湯」、円仁慈覚大師が入ったと伝わる「大師湯」、そして「石湯」があります。「石湯」は、池波正太郎氏の「真田太平記」に、真田幸村(信繁)と忍びの者お江が出会う隠し湯として描かれています。以前は、文字通り岩の割れ目からお湯が沸き出ていたそうです。

 

前回は、問題の真因を見つけることについてお話ししました。問題の根本的な原因、すなわち真因を見つけ出すことは、問題を解決する上で大切な知恵の出し所です。問題毎にその真因は様々ですが、愚直に「なぜ」を繰り返して問題の原因を深堀することで、真因にたどり着くことができるのです。そこで今回は、問題の真因を解決策に結びつけるポイントについてお話ししてみたいと思います。

問題の真因を見つけ出すことができれば、多くの問題は解決することができます。問題を解決することは問題の真因を取り除くことですから、問題の真因が分かれば、問題の解決策や再発防止策は容易に見つけられると思います。見つかった解決策は、実際に行う前に、次の様な確認を行ってみると良いでしょう。

まず、この解決策によって、当初の問題は根本的に解決できるのか確認します。もし、問題が解決できそうになければ、真因が違っているのか、あるいはまだ別の真因が隠れているのかもしれません。原因分析に戻って再検討してみましょう。

次に、解決策は実際に行うことが可能か、その実現可能性について確認してみましょう。どんなに理想的な解決策であっても、実際に行うことが難しければ、絵に描いた餅になりかねません。あくまでも、現実的な解決策を見つけることが大切なのです。もちろん、問題を解決するのですから、多少の困難やチャレンジは良しとしましょう。

これらの確認を行うことで、解決策の誤りや見落としに気づくことができますし、より効果的な解決策を見つけることができるのです。

 

ビジネスの現場や私たちのまわりで起きる問題には、もっと複雑なものもあります。解決策を行うことで新しい問題を引き起こしてしまうことや、別の問題の解決を邪魔してしまうこともあります。また、もともと潜んでいた利害対立に火をつけてしまうかもしれません。そのために、問題解決の努力が思いがけない反発に遭ってしまうこともあります。苦労してたどり着いた解決策であればある程、その解決策に固執してしまい、かえって問題をこじらせることにもなりかねません。

では、この様なことを防ぐためにはどうしたら良いのでしょうか。こうした事態は、解決策の持つ副作用を想定していなかったか、想定していても、その副作用を過小評価していたことに起因しているのかもしれません。ですから、解決策を見つける際に、その副作用について検証しておくことはとても大切なことなのです。もし副作用があると分かれば、もちろん、副作用が無いか少ない解決策を探すことになるのですが、どうしても副作用が避けられないこともあるでしょう。そのような場合には、副作用を打ち消すための方策や、反対意見を説得するための方法について検討することが必要になるかもしれません。

また、あらかじめ問題を把握する際に、その問題に潜在的な利害対立が存在していないか吟味しておくことも大切です。利害が絡んだ問題を解決することには、大変な困難が伴うものです。特に問題の当事者が聞く耳を持たず自分の主張を言い張るだけとなると、知恵やアイディアではとても解決できません。然るべき専門家に相談する必要があるのかもしれません。

私は、どんな問題であっても、それらを解決することは、最後は人の問題に帰結すると思っています。例えそれが技術的な問題でもそうですし、専門家の助けが必要な場合でも同じことが言えると思います。どんな解決策でも、その影響を受ける人達に大なり小なり変化を求めるものです。問題に関係する人達が、解決策がもたらす新しい価値観や環境などに順応できて始めて、問題は解決できると思うのです。

一方で、人は変化を望まないものです。頭では分かっていても、無意識に現状を維持しようとしてしまいます。せっかくの解決策を絵に描いた餅にしないためにも、人の心に変化の種を撒くことも、問題を解決するためのまたひとつの知恵の出し所なのかもしれません。

 

※円仁慈覚(えんにんじかく)大師

比叡山延暦寺の第三代座主。最後の遣唐使として唐に渡る。北向き観音堂建立のため、当地を来訪された。

 

どんな問題にも必ず原因がある

真田丸大河ドラマ館

真田丸大河ドラマ館

上田城の石垣

上田城の石垣

 

3月に入り、信州上田も一気に春らしくなってきました。上田城に隣接して、この1月にオープンした真田丸大河ドラマ館の来場者も、既に6万人を超えたそうです。上田城の南側、今は駐車場や遊歩道になっていますが、真田氏が活躍した頃は、ここを千曲川が流れていたとのこと。石垣を見上げると、当時の上田城の堅牢さが偲ばれます。

前回は、問題解決では、まず発生している事象から、問題の全体像を正しく理解することが大切なことをお話ししました。そこで今回は、問題の原因を究明することについてお話ししてみたいと思います。

問題について理解を深めるためには、二つのアプローチがあります。一つは、前回お話しした発生した事象から問題を理解すること、もう一つが、今回取り上げる問題の原因を理解することです。これらのアプローチを使い分けることで、問題の本質的な原因(問題の真因)に迫ることができるのです。ところが、実際の問題解決においては、これらのアプローチを混同してしまうことが多いものです。それでは問題の本質に迫ることは難しくなってしまいます。また、問題の発生事象は目に見えますが、原因となると目で見ることは難しいものです。ですから、問題の原因を見つけるためには、ものごとを論理的に考え、想像する力が求められるのです。

問題の原因を見つける手法としては、「なぜなぜ分析」が有名です。もともとは、トヨタで「5なぜ」として始まったもので、5回「なぜ」を繰り返して原因を深堀し、問題の真因を見つけようというものです。今では、回数にはとらわれないで、真因にたどり着くまで原因の深堀を行います。原因らしいものを見つけると、それらを原因と勘違いしてしまい、結果的に、根本的な原因が見つからないことがあります。そんな「問題解決のワナ」がいたるところにあるのです。そこで、さらに「なぜ」を繰り返して原因の深堀を行い、問題の真因を見つけ出そうというのです。

「なぜなぜ分析」については、小倉 仁志氏が書かれた「なぜなぜ分析10則」に詳しく解説されていますので、興味がおありの方には一読されることをお勧めします。

ある所までは「なぜなぜ分析」で原因を深堀できても、なかなか真因までたどり着けないことがあります。そんなときは、「仮説検証」を用いてみると良いでしょう。真因と思われるものについて、「原因はAである」と仮説を立て、その仮説にもとづいて解決策を作るのです。そして、解決策の効果を確認することで、その仮説が正しいか検証を行います。もちろん仮説ですから、違っているかもしれません。その場合には、また新しい仮説を立てるのです。こうした仮説と検証のプロセスを繰り返すことで、問題の真因を見つけるのです。また、「なぜなぜ分析」を行うまでもなく、原因が想定できることもあるでしょう。そんな時には、最初から「仮説検証」を用いても良いと思います。

この様に、問題の真因を見つけるためには、試行錯誤を行うことが必要になるものです。実際の問題解決は、山あり谷ありで、始めから正解がある問題を解くような訳にはいきません。うまい試行錯誤のやり方を身に付ける、このことも、問題解決力を高めるためには大切なことかもしれません。問題には必ず真因があります。どんなに小さな問題でも、大きな問題でもそうです。実際に問題解決に取り組み経験を重ねることで、効果的な試行錯誤のやり方や思慮深さ、そしてどちらに向かえば本質的な原因に迫れるのか、といった方向感覚を身に付けることができると思うのです。そのことが、どんなに困難な問題に立ち向かう時にも、「考えるだけ正解に近づく」という自信を与えてくれるのではないでしょうか。

 

以下の文献を参考にさせていただきました。

「なぜなぜ分析10則-真の論理力を鍛える-」

小倉 仁志 著   (日科技連) 2009

 

なぜ問題を見誤るのか?

雪景色の塩田平

雪景色の塩田平

雪景色と別所線

雪景色と別所線

 

先日の全国的な寒波で、上田も一面の雪景色です。暖冬だっただけに、真冬の寒さが身に沁みます。雪景色の中を走る別所線。元気をもらえるようです。

私たちの身のまわりで起こる様々な問題。多くの方が、そうした問題を解決できたら、と思っていらっしゃるのではないでしょうか。そこで、今回から問題解決力を高めるヒントについてお話ししてみたいと思います。初回は、問題を見誤らないためのヒントです。

問題を解決することは決して容易なことではありません。以前、「気づきのヒント」でもお話ししましたが、問題解決は最初が肝心なのです。まず、問題から目を背けないで、問題の正体を見極ることが大切です。問題の正体を理解することで、問題は解決への道を進み始めるのです。ところが、その第一歩で躓いて、解決すべき問題を見誤ってしまうことがあります。それでは、どんなに頑張っても問題を解決することはできません。問題を正しく理解することは、一見出来ているようで、実はあまり出来ていないものです。では、どうして問題を見誤ってしまうのでしょうか。

まず第一に、解決すべき問題をよく理解しようとしないで、解決を急いでしまうことがあげられます。問題の原因を探そうとするのはまだ良い方で、往々にして犯人探しに躍起になったり、問題の解決策だけを求めてしまうのです。これでは問題を理解することができないばかりか、問題を見失うことにもなりかねません。職場の上長やお客様から問題解決を急かされていることもあるのでしょうが、そうでなくても、私たちは、問題を解決しようとするとつい急ぎ足になってしまうものです。無意識に問題を避けようとしているのかもしれません。そんなこともあって、問題自体を明らかにすることを疎かにしてしまうのです。

二番目は、予断や思い込みなどのによって、問題をすり替えてしまうことです。どうせ・・・に決まってる、多分・・・だろう、といった具合です。誰にでも多かれ少なかれ先入観や思い込みがあるものです。そんな普段あまり意識していない感情が、問題を正しく理解することを邪魔するのです。そうした感情に流されないで、あくまでも客観的に問題を捉えることが大切です。また、日頃から広い視野を持つことやものごとに囚われない心を育てることも、問題を素直に見ることを促してくれます。

第三に、問題の一部を見て、それを問題の全てと思い込んでしまうことがあげられます。私は、これを「氷山の一角効果」と呼んでいます。氷山は、海上に出ているのは全体の10%で、大半は海の中にあるのだそうです。問題も同様で、目に見えているのはほんの一部だと思った方が良いでしょう。また、実際の場面では、問題についての情報は限られたものしか手に入らないものです。ですから、限られた情報から問題の全体像に迫ることが求められるのです。そのため、あなたのコミュニケーション力や想像力の助けが必要になります。問題は多面性を持っていますから、見る人によって捉え方が違ってきます。ですから、問題の全体像を理解することがとても大切になるです。問題解決とコミュニケーションや想像力などの考える力については、また改めてお話ししたいと思います。

問題自体をよく見ていくと、いくつかの問題が絡み合っていることがあります。その様な場合には、ひとつひとつの問題を解きほぐすことも必要になります。問題はひとつとは限らないのです。また、問題の原因を探しているうちに、実は問題自体が十分理解でていないことに気がつくこともあります。そんな時は、迷わず問題自体を正しく理解することに立ち返ることをお勧めします。原因の究明はその後で良いのです。

問題の正体を理解しようとする過程には、様々な気づきや発見があるものです。これらの気づきや発見も、私たちに問題を解決するための糸口を教えているのです。

次回は、問題の原因を見つけるヒントについてお話ししたいと思います。

 

※気づきのヒント   「問題解決の心」 2015/11/24

 

問題解決の心

長谷寺

長谷時(真田氏の菩提寺)
 幸隆夫妻、昌幸の墓がある。

真田氏本城跡

真田氏本城跡

信綱寺遠景

信綱寺遠景
長篠の戦いで討死した幸隆の長男信綱夫妻の墓がある。

 

先日、真田の里を巡る機会がありました。真田幸村(信繁)の父昌幸や祖父幸隆にゆかりの寺院や城跡などを散策し、歴史の重さとロマンを身近に感じることができました。いよいよ大河ドラマ「真田丸」も始まります。改めて戦国の時代に思いを馳せてみたいと思っています。

今回は、私と問題解決との出会いについてお話ししたいと思います。話は、会社に入ってソフトウェアの開発を始めた頃にさかのぼります。もう40年近く前のことですが・・・

もちろん、まだPCが生まれる前で、ソフトウェアのことなど、ほとんど知られていない時代でした。私も、訳も分からないままにそんな世界に飛びこんだのです。

ソフトウェアの開発では、不具合(バグと呼ばれています)の改修がつきものです。当時は、今のように便利な開発ツールがあるわけでもなく、多分に感覚的なバグ探し、バグ潰しでした。感覚を解き澄ませて、ちょっとしたコンピュータの動きや表示されるメッセージなどからバグを見つけていくのです。まずこの辺りがあやしい、とアタリをつけるのですが、先輩は事もなげにやってしまいます。直観が働くのでしょう。そんな先輩の鋭さにはいつも驚かされていました。何時になったら自分も先輩のようになれるのだろう、と途方にくれたものです。

もちろん、誰もバグ探しのコツを教えてはくれません。ところが、不思議なもので、見よう見まねでやっていたことが、だんだんと身に付いてくるものです。先輩は日頃は厳しいのですが、仕事を離れると、お酒を飲みながらいろいろな話をしてくれました。そんなおかげもあったのかもしれません。先輩の話の中に、「厄介なバグは夢の中で見つける」というものがありました。そんなことがあるのかと半信半疑だったのですが、実際に経験することになろうとは、思ってもみませんでした。

システムの保守を担当することになってしばらく経った頃、不具合発生の連絡が入りました。なんとしても解決してやろう、とひとり現地に向かったのですが、この不具合はとても難問でした。不具合を起こそうとしても、なかなか再現できないのです。起きてほしい時にはなかなか起こらないものです。そうこうするうちに、一日が過ぎ、二日が過ぎてしまいました。

ようやく現象は分かったのですが、その原因がなかなか分かりません。不具合の現象から様々な仮説を立てるのですが、どれも当たりませんでした。今度こそ間違いない、と思っても、裏切られてしまうのです。正直、逃げ出したくなりました。そうこうしているうちに、とうとう夢の中でバグ探しを始めていたのです。よっぽど追い込まれていたのでしょう。夢の中で見つけたヒントをたよりに、ようやく不具合の原因にたどり着き、無事バグを修正することができました。今となっては、その原因が何だったのか覚えてはいませんが、たしか、複数の原因が絡んでいたように記憶しています。解決までに、ちょうど一週間が過ぎていました。

今思えば、この一週間、あきらめずに一人でバグと向き合ったことが、その後の私に大きな影響を与えてくれたように思います。その後も、いろいろと困難な場面を経験しましたが、その時の経験があったおかげで、どうにか乗り越えてこられたと思っています。ちょうどその頃、問題解決で有名なワインバーグ先生を知りました。私が実際に経験したことから、ワインバーグ先生の話に共感できるところも多く、ソフトウェア開発と問題発見・問題解決に共通する点に気づくことができました。

私たちのまわりにはいろいろな問題がありますし、予期しない問題も起こるものです。そうは言っても、できれば問題には関わり合いたくないのが人情でしょう。また、感情的な行き違いが、解決を一層難しくしてしまうこともあります。でも、問題から目を背けてしまっては、問題を解決することはできません。まず問題と向き合うことが、解決への第一歩なのです。また、最初に問題を見誤ってしまうと、その解決をこじらせ、もぐら叩きの迷路に迷い込むことになりかねません。問題解決は、最初が肝心なのです。まずは、問題を冷静に受け止め、問題の本当の姿を知ろうとすることです。問題が起きると、つい解決を急いでしまいますが、そんなことも問題を見誤ってしまう一因かもしれません。

どんなに困難に見える問題にも、必ず解決策や解決の糸口があるはずです。また、問題解決に取り組むことで、新しい発見や気づきが生まれ、ピンチをチャンスに変えるヒントに出会うこともあります。そのためにも、問題に向き合い、解決をあきらめない心を育てることが大切だと思うのです。

 

「私は頭が良いわけではない。ただ人よりも長い時間、問題と向き合うようにしているだけである。」

アインシュタイン